マウィミウオの世界

間鵜井美魚の生活雑記録

安魚どうしても飼いたいの

f:id:mauymiuo:20170816091453j:plain漁太郎が仕事先でプレステ2を貰ってきた。ソフトなどは後から漁太郎が108円のを幾つか買ってきた。分からないなりに安魚は漁太郎と対戦して楽しむ。
しばらくすると安魚は、こどもちゃれんじの体験版DVDを何処からともなく引っ張りだしてきて、
「このトラ太郎のゲームやる」
と言う。
間鵜井家はパソコンが5年前に壊れているし、DVDプレイヤーも4年前に壊れている。
プレステ2でずっと見たがっていたこどもちゃれんじの体験版DVDを、安魚はやっと見ることが出来た。
内容は一口サイズの童謡や生活習慣、トイレの躾などの学習アニメであった。
そのトイレのアニメは有益で、安魚は一人でパンツを脱いで
「行ってくるねー」
とトイレに行けるようになった。
有難う、しまじろう。
DVDには他にも病気、妹を可愛がる、などの内容もあり、安魚は赤ちゃんに優しくするしまじろうに興味津々であった。
「安魚赤ちゃんが飼いたいだけ」
安魚が子供みたいなことを言うので美魚は失笑を禁じ得ない。
「赤ちゃんは売ってないし、飼うもんじゃないよ」
「安魚どうしても赤ちゃん飼いたいの」
そんなお願いをされたら、他のご家庭では何とお答えになるのだろう。
兄弟づくりを検討されるのだろうか。
「うちは赤ちゃん飼えないの、ごめんね」
これでは返答としておかしい。
「うちは安魚しか神様に貰えなかったんだよね」
とメルヘンで誤魔化すか。

美魚は兄が居たので一人っ子は羨ましかったことだ。美魚の弟は物心の着かないうちに亡くなっていた。その子がいればいいのになー、とはずっと思っていた。下にいるのは全然違う。上は居なくてもいい、と考えたことがある。チクリ屋でしかも脅迫もするから。
「お父さんにバラされたくなかったら50円よこせ」
的なやつをしょっちゅうやられた。しかも最後はバラされた。卑劣。
覚えているもので、一番病ましかったことは、瓶に手紙を詰めて近くの川に流したつもりが、流れず、しかも兄に拾われたことだ。手紙に嘘八百を並べた癖に、実名と現住所を記載したことがそもそもの間違いであった。1年くらい父にバラされる不安に苛まれた。
 
(兄弟ってこんなか?違うよな、たぶん)

「安魚赤ちゃん好き。ノラ(うちの猫)も好き」
何にせよそういう気持ち、小さいものを可愛がる心が生まれたのは良いことである。
安魚は大切な体験版DVDを繰り返し自分で見ている。

なんか、健気。