マウィミウオの世界

美魚の生活雑記録

魔法と少女に憧れて

安魚は魔法使いの女の子に憧れている。
クリーミーマミ
おじゃ魔女どれみ
プリキュアが大好きだ。
近所のドラッグストアの出入口付近に、
六台ほどガチャマシーンが設置されている。
安魚はいつもとりあえずへばりついてねだる。
今回はプリキュアのガチャガチャだったので、
珍しく美魚の財布の紐が緩んだことだ。
というのも、
先日中野ブロードウェイに行った折に
またしてもクリーミーマミの魔法ステッキを
かなりしつこくねだられたためだ。
前回見た時は8万くらいのものがあったが、
今回は13万のものが展示されていた。
「安魚魔法が欲しいの!」
そんなの無理に決まってんだろ。
そのうち私が作ってやるよ。
美魚はしくしく泣きそうな安魚を引き摺って離れた。
そんな経緯があるのでプリキュアのガチャで、
50センチサイズのビニールステッキ 
キャンディロッド 
がゲット出来たらラッキーである、と考えた。
だが、残念なことに財布の中には50円玉二枚と100円玉一枚しかなかった。
「ごめん!50円だから出来ないや」
「出来るよ!やってみてよ!」
安魚は諦めない。
以前ドラッグストアの店内で、
両替を頼んでいた小学生がレジですげなく断られたのを美魚は目撃している。
「また今度ね。さっき100円使っちゃったから」
「だから最初に買えばよかったんだよ!」
ガチャマシーンの前で押し問答が続くので、
美魚は思いきって
「じゃあやって見せるから待っとけ」
と、50円をいれて見せた。
返却されてくるハズが、
まんまと詰まらせてしまった。馬鹿か‥‥。
お店の人に経緯
(間違えて入れちゃいました)を説明すると、
スゴく親切な事に
「じゃあ今200円貰えたら開けますんで、直接取っていいですよ」
内緒!
ジェスチャー付きでマシーンを開けてくださった。
目指すキャンディロッドは見えている。
紫でもピンクでも。
なのに安魚は迷わずスカを捕る。
何でなのぉ。
これだよ!
と美魚が言うのをまるで聞かないのだから仕方ない。

200円の投資でゲットするチャンスをふいにして
「またお金ある時ステッキ取ろうねー」
とか言うのを聞くと怒るに怒れない。
その通りなんだよね。
たまたま目視出来たけど、
本来は何が出るか分からないのがガチャガチャである。
そのうち約束したマミちゃんのステッキを作ってやらねば。
得意の木粘土でな。
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