マウィミウオの世界

間鵜井美魚の生活雑記録

毎日は過ぎて行く

f:id:mauymiuo:20170923091512j:plain美魚は7月から今日まで家を買うためにせっせとお金を作ってきた。自分で銀行口座を開設して、毎日預金をする。既に3億円は目前である。お金は全てフリーペーパーや広報、チラシ、古雑誌など、紙なら何でも一万円サイズに切り取り、100枚の束にした。上皮だけは万札にしたいところ。アタッシュケースに詰められた偽の身代金みたいなやつ。でもそんなに現金がないので諦める。
冷静になれば馬鹿馬鹿しくて涙も出よう。だが、美魚は本気で3億枚近くを数えたことだ。もう何も手に付かない。紙は全てお金に見えた。紙は神である。
段ボール二箱がぎっしり札で埋まっている。
さあ、金なら持っている。
お金は有るところにしか流れてこない。お金が欲しかったらあるように振る舞え。など、引き寄せの本には書いてある。美魚は素直に実行した。
あとは忘れておくことである。

漁太郎が突然仕事を辞めたのも引き寄せの一環だと思う。引っ越すときは辞めてもらうつもりだった。
だが、午前中にいきなり帰ってきて、
「会社辞めてきた」
は、ちょっとだけ驚く。
「へーっ……何で?」
「支店長とケンカしたから」
「ふーん…」
接ぎ穂がないのでそれきりである。
安魚はおたんがずっと居るので楽しそうだ。
美魚は3億円くらいお金を作って気が済んだことだし、また絵を描き始めることにした。