マウィミウオの世界

間鵜井美魚の生活雑記録

楽しいこども園

安魚は定員15人の激戦を勝ち抜き、ついにこども園に内定したのであった。

と、美魚は書きたいところだが、蓋を開けてみれば30年度は子供が集まらず定員割れ。
抽選は行われずして、応募者の入園が決定したことだ。面接で数えてみたら8人ほどであった。

実感として、安魚とおなじ3歳(安魚は早生まれなので4歳のくくり)で、どこにも所属してない子供は皆無であると思われた。公立の4、5歳入園を目指してる人なんて美魚は会ったことがなかった。だが、少なくとも8人は同じように考えていた家庭があったのか、と思うと頼もしい気がする。まあ、園からの転入もあり得るが…。
何にせよ29年度は抽選が行われたそうなので、ついてたなぁと美魚は思う。

美魚の好きなママ友に、夏は曇りの日にしか出てこなかった人がいる。夕方は出てくるが、決まった公園がなく、いつもふらふら渡り歩くのだそうで、めったに会わない。
安魚より学年が1つ下の女の子のママであり、来年、その子は近所の私立に年少入園とのこと。
その人に久し振りで会った。

「こないだ願書持っていったんだけど、一度も説明会に来てないんですか!そんな人いませんよ!って幼稚園に怒られたんです」

何でもその私立幼稚園では、早めに人数を把握したいらしく、プレで入園の意志を聞いておき、さらに数回行われる説明会でおよその当たりをつけるそうで、いきなり予定外に願書を持って来る人は殆どいないのだという。

私立は2歳でプレは常識。説明会すら来ない親は異常なのだろうか。美魚も願書はおろか、一度も私立の説明会に行かなかったので、もし、こども園の抽選に漏れ、私立の年中入園先を探すことになってたら、大変だったかも知れない。ただ、こども園に入園出来ないとは考えてなかっただけである。

「しゃらくせえ」

彼女はうそぶく。結局その子は入園出来るらしい。

美魚はこのママ友の浮遊感が好きである。