マウィミウオの世界

美魚の生活雑記録

無知の知とは 1

f:id:mauymiuo:20180107135731j:plain美魚には分からない、釈然としない事が3つある。
1つは去年の8月の、人気のない昼下がりに、安魚と遊んだ公園で見た変な事。
安魚は滑り台で遊んでいた。小山を模したもので、下からは上に立つ子供の姿は見えない。そこに筒状の滑り台がついている。普段はいつでも子供に大人気であるが、暑さのせいか、今日は貸切状態である。
安魚は筒に入って、下からよじ登って遊んでいたが、美魚にはふと、継ぎ目の所に、子供の靴が揃うのが見えた。安魚と同じくらいの幼児のサイズだった。
「安魚ー、誰か滑ってくるからどきなよ」
と、美魚は安魚を筒から出して、子供が滑って来るのを待った。
しかし、誰も滑ってこない。
安魚も
「誰もいないよー」
と、また筒に入って遊び始めた。美魚は上に上がって確かめたが、やはり誰も居なかった。
辺りはシーンとして、子供もその親らしき人もいない。

あれ、なんだろう。