マウィミウオの世界

間鵜井美魚の生活雑記録

安魚の願い

f:id:mauymiuo:20180704073944j:plain夜散歩とて、7時前に安魚と外へ出る。満月手前の、暖色の月を見た。
その翌日がストロベリー満月だったらしいが見逃した。そのまた翌日は安魚にせがまれ、夜散歩に出かけた。
月の出るのは少しずつ遅れるので、8時半頃はバス通りに出るまで見えなかったが、月の顔を見たらほっとした。

ああ、美魚の願いは全て叶えられた。

そんないいようのない充足感に包まれていた時である。
安魚がおもむろに月に向かってかしわ手を打ち、

「おかんが…」
「明日死にますように!」

凍りついた…。なぜ?
面白くないので

「お月さまに言ったら本当になるからね。おかんが死んでもいいのね?明日おかんは死ぬんだよ」

と、安魚に念を押した。
安魚の顔がサーっと引きしまって、へのじくちに変わると、

「今のは嘘でした!おかんが生きられますように!」

と、泣きながら月に向かって叫びだしたことである。
やっと溜飲を下ろす親。
何やってんだろね。
それからしばらくの間安魚が
「おかん死なないよね?お月さまなんて言ってる?」
とことあるごとに聞いてきてうるさかった。
しかし、何で言うに事欠いて、明日死にますように、なんだろうか。
もしかして死ぬのかな、と不安になってしまうが、まだ生存していることである。


安魚が、こども園で笹をもらってきたので、二人で短冊を作って吊るす。
安魚の願いは、

警察になること(悪者を捕まえる)

おかんがせんじゅうせんじゅうせんじゅう年生きること

であった。
因みに美魚は物質世界の充足を願った。
叶うといいな。