マウィミウオの世界

間鵜井美魚の生活雑記録

酸ヶ湯温泉

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2月12日。ビジネスホテルで食料を買い込みだらだら過ごすのがいつもの旅であるが、食事つきのホテルはやはり素晴らしい。凄く贅沢している気分になる。安魚は幼児ゆえ食事無しであるが、白米や味噌汁、ふりかけや、りんごジュースをサービスしてもらえた。そもそもこいつが食べられる物はお膳のなかで豆腐漬物ブロッコリーくらいのもので、肉魚全般駄目である。4月からは小学生、学校給食、牛乳も飲めないし、どうなることだろう。

美魚は給食に人生の挫折の発端がある。
夏が近づくと給食に度々パックの冷奴が出された。特別に不味くて食べるのが辛かったが、先生に怒られるのが怖くて半泣きで食べたことである。
ある時ひらめいて、それを机に掛けてある上履き入れに隠して、食べたふりをして、せいせいした。
せいせいしたはいいが、折しも蒸し暑い季節である。3日もするとたちまちにして虫が湧いた。

なぜ忘れたのだろう、と今でも後悔する。
授業中に、白い虫が通路を教壇に向かって這ってゆくのを見た時、美魚は上履き入れを恐る恐る覗いた。そして震える指でファスナーを閉め、早退した。そのまま冬休みが終わるまで学校に行けなかったのである。出席日数があと数日足りなければ進級出来なかったそうである。8才の美魚には持ちきれない疚しさであった。何故学校に行かないのか、その理由さえ話せなかった。休ませ続けた親も変わっているが、寒くなり、虫も全部死んだな、と気づくとまた楽しく登校することができた。
しかし、以後の算数に全く着いて行けなくなってしまうのである。

浅虫水族館に向かう。朝ホテルが送迎バスを出してくれたが、目の前である。イルカと握手出来るチケットが1人500円。3人分購入した。イルカはヒレを体を横にして差し出しているが、プールの深さを思うと恐ろしかった。ショーでプールサイドに何気なく立っている飼育係さんは、凄いんだなあと改めて思ったりする。

いよいよ酸ヶ湯温泉に向かう。
ホテルの送迎バスが青森駅付近から出ている。
以前もまだ来ていない客を待っていたが、今回も同じ。最後の一組はとうとう間に合わずバスは出発した。都内で聞いていた、酸ヶ湯積雪三メートルには到底及ばない感じである。バスの窓に届くか、二メートル少しくらいであろうか。それでも雰囲気は十分ある。
3年ぶりにここに来られて嬉しく思う。
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