マウィミウオの世界

間鵜井美魚の生活雑記録

8月の決まりごと

美魚は毎年8月には、はだしのゲンを読む。別に決めている訳ではないが、何となく読んでいる。小2の頃に読んだのが夏休みだったせいか、8月6日の式典があるせいか、以後毎年読んでいるような気がするものの、小、中、高と図書室で借りて、以後大人になって、忘れた頃に古本屋で出会って全巻揃えた。
美魚は一度広島に行ってみたいと何となく思っていたことだが、4年前の12月にその機会を得ることが出来た。
安魚をまだ身籠っていた時だ。
原爆ドームの前に実際に立ち、少し前に鬼籍に入られた中沢啓治さんに思いを馳せた。原爆資料館を見学してみて、一階のうちは全然平気であった。二階からじわじわと苦しくなった。地下の体験者の絵画を見たときは憂鬱が持ちきれなくなっていた。原爆資料館を後にして、言葉少なに漁太郎と宵闇のなかに出た。重苦しくて堪らなかった。会社員たちが仕事を終えて、リラックスしてオフィスから出てくる。街には華やかに明かりが灯っている。賑わう歳末の都市の姿をみて、全てが夢のように思われたことだ。
美魚は面白いからはだしのゲンを読む訳で、戦争の、核の、被爆の、反戦の、と常に強い気もちでいるつもりもない。赤ん坊が死ぬ。それだけが悲しい。赤ん坊が死んだ親。それだけが切ない。みんな死ぬけど、赤ん坊のうちに死んだりしないで欲しい。それが妊婦美魚の感受性の限界であった。
あやまちはくりかえしませぬから。

フィッシュマンズの8月の現状を聞きながら今年もはだしのゲンを読む。毎年変わらないことが有り難い。
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