春が来たから
冬を越えられなかった可哀相なヒキガエルの
ぴょんた。
そしてまた、春は巡ってきた。
その悲しみを忘れることは出来ないが、
今日は安魚と新しいおたまじゃくしを探しにゆく。
2年前の日記では、
20日におたまじゃくしを目撃していた。
採取は4月2日であった。
そろそろいるのでは、と期待に胸を踊らせて出掛けた。
……あれ、ぜんっぜんいない。
だが、池の中央辺りになにかは、いる。
カブトエビ?
茶色い何かが。
でかくないか?
適当に網を振り回したら、
一匹網に入っていた。
これは…
通りかかったおじさんの話では
トノサマガエルだとのこと。
「ヒキガエルはまだ寒いから出てこないよぉ」
と教えてくださる。
トノサマガエルも、ちょっといいなぁ、
と心が動く。
だが、あくまでもヒキガエルにこだわりたい。
トノサマガエルのおたまじゃくしは、
3センチぐらいある。
ガマガエルのおたまじゃくしは、
真っ黒で目元もよく分からんし、
しっぽ含め1センチくらいだった。
ぴょんたはカエルになって1年で、
やっと3センチくらいだった。
こんなに差異があるのだなあ、と感心する。
美魚はトノサマガエルのおたまじゃくしを
池に戻した。
次回こそヒキガエルのおたまじゃくしを
採取するつもりである。