マウィミウオの世界

美魚の生活雑記録

倦まず弛まず

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梅雨明けが遅れたせいだろうか、美魚の家のベランダでアシナガバチが巣作りをし始めた。
気づいた時は、巣の六角形が4つくらいだった。
やたらアシナガバチが飛んでくるなーとは、思っていた。
いつ頃完成するのだろう。どのくらいの規模で考えているのだろう。
暑さなど蜂は感じないのだろうか。器用に洗濯物を避けつつ飛んできて、せっせと作り続ける。そして向かいのアパートの屋根を越えて、また材料を取りに行く。お気に入りの泥か何かがあるんだろうか。それとも、咥えてくるのは芋虫団子で、幼虫を育てているのだろうか。始め一匹だった蜂が、今は四匹に増えている。みんな一族なのか。始めの一匹が卵を生んで、幼虫を育て、成虫になり、巣を拡張して、また卵を生むのだろうか。ここまで正味20日ほどである。
アシナガバチにとって巣は、寛ぐためでも団欒のためでもなく、ひたすらに子孫を増やすための物であるようだ。日々淡々と繰り返される拡張と繁栄。アシナガバチの暮らしをしてみたい気もする。何も考えなくて済むのは、神の愛を知っているからか。
始め巣を見た時は軽くショックを覚えたが、今は洗濯しながら観察するのが楽しい。別にいても構わないし。