マウィミウオの世界

美魚の生活雑記録

幸運は私の足元にある

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美魚はある日、
安魚のぶらんこを押しながらふと、
足元のクローバーの茂みに目を遣った。
するといきなり四つ葉を見つけた。
「へーっ!ホントに四つ葉ってあるんだねー」
しゃがみこんで茂みを掻き分けると、
一気に14本見つけた。
中には五つ葉も六葉もある。
「こりゃあオモチロイ」
以来美魚は四つ葉探しに俄然興味が湧いたことだ。安魚を遊ばせる義務感から解放され、
能動的に公園が楽しめる。
実際、四つ葉は探せば必ず2、3本は見つかる。
クラッチなどより全然当たりがあるので達成感がくせになる。
公園を色々巡るので安魚も喜び、一石二鳥ではないか。
四つ葉は幸運のシンボル。
幸運はいつでも、探し求める人間に微笑みかけて待っている。
美魚は今まで知らずにいた幸運の扉を開ける方法を見つけたような気がするのであった。
もし四つ葉が見つからないとしたら、
もう誰かに持って行かれたと云うことなのかも知れない。
因みに四つ葉は、
生き生きとして、こんもり茂っているような株にはまずない。
自転車のタイヤでガシガシひかれ続けているような公園の入り口付近や、
たばこの吸殻ばかりのようなベンチ付近、
子どもの足で踏みつけられる遊具の通り道などによく見られるものだ。
四つ葉は踏ん張って生きてる証のように思われる
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