マウィミウオの世界

間鵜井美魚の生活雑記録

URも悪くない

f:id:mauymiuo:20190419082208j:plainこども園のママ友が、園の近くに貸しギャラリーがあると教えてくださる。
団地のいわゆる自由サロンであった。
美魚は話を聞きに早速出向いてみた。
展示は自由。好きなタイミングで作品を入れ換えてもよい。
しかも、タダ。0円。
美魚の絵を展示していただけるのは嬉しい。
問題は、お年寄りがサークルを勤しんだりなさるスペースであり、まず販売には繋がらないということ。
家の押し入れに閉まって置くより余程いい。
絵を描くのは、瞑想である。
美魚には他にすることが何もない。

快適な日々

充電が丸二日かけても50%に満たず、充電器から外すと10分弱しか使用できなかった美魚のポンコツスマホ
携帯できなかったスマホ
依存しようのなかったスマホ
基本的に電源オフだったスマホ
我慢の限界を1年半も堪えて、ついに新しいスマホを買ったですよ。
HUAWEIとか言うやつですよ。
ぶっちゃけ何でも良かったですよ。
電池が公衆電話の10円みたいにあっと言う間に消費されない。
それだけで、なんて、快適なんでしょう。
こども園でのイベントを全てチェキで撮影してたですよ。
運動会の臨場感はゼロでしたよ。
お遊戯会やコンサートも、音がするチェキは使用できなかったですよ。
園で販売していたプロカメラマンの写真プリント購入額が、洒落にならない金額でしたよ。
あー、あー、あー。
なんで、さっさと買い換えなかったのでしょうね。
だって、スマホなくても大して困らないからなんですねー。
朝10分だけ電源オンして、ラインやメールをチェックすれば、大概こと足りるんですねー。
周囲にスマホポンコツであることをお知らせしとけば、返信遅くても怒られないです。
ただ、二回ほどこども園から電話が来ましたねー。
電源オフだから、もし安魚に事故でもあったら大変でしたねー。
まあ、最悪午後2時にお迎えに行くので、なんとかなったでしょうね。

今こうしてブログをしたためながら、電池が全然減らないんですよ。
素晴らしいなっ。

ナウシカ道をゆく安魚

こども園のテラスで、子どもたちが、カメムシを捕まえて遊んでいた。
そのサークルを割って入った安魚は、
「やめなよ!かわいそうでしょ!」
と、カメムシを庇っていた。その癖触れない。美魚も近づき、じゃあ逃がそっかーなんて砂場のコップにカメムシを誘導し、安魚に手渡すと、草むらに走って行って逃がした。
子どもたちが安魚の後を追いかけたあとで、その子たちのママになんとなく気まずい美魚は、
「安魚はナウシカに憧れているので」
その場を誤魔化した。
その話が他の子のママに伝わり、ラインをいただいた。
その子も安魚のように日テレでナウシカを観ていたく感動し、以来オームの絵を描いているのだそうだ。
安魚は絵ではなく、再現をするのが好きである。
テトごっこ
(指を噛んでから、ほら怖くない、でペロペロ)
足ジューンごっこ
(子オームを毒水から庇ってナウシカの足がジューン。心配する子オームに、やさしい子)
ナウシカバーンごっこ
(オームの群れにはね飛ばされたナウシカと子オームからの、やべえこれナウシカじゃん、とオームがしーんとする)
ナウシカが生き返るごっこ
(その者金色の野に降り立つべし。でも服は破れてるよ)

飽きもせず、繰り返している。
安魚はナウシカが傷つき、見返りに愛されるシーンがいたく気に入っている。

カメムシはその後も3日くらいテラスに舞い戻り、遂に命を落とした。

安魚の慈愛は届いているだろうか。

しくしく泣く安魚

f:id:mauymiuo:20181217102159j:plain漁太郎が、安魚に絵本を買ってきて、読み聞かせをしていた。
タイトルは 地獄。
平安絵巻を絵本に編集したようなもので、安魚は漁太郎の横に張り付いて、熱心に見ていた。
随分興味あるんだな、と美魚は思っていたが、終にしくしくと泣き始めた。

怖さを知るのはよいことだろうか。
四歳のピュアなハートに地獄は必要か?
なんてことしやがる!トラウマになったんじゃねえのか?!
と、美魚は腹を立てたことである。
しかし、のんのんばあが幼少期にスピリチュアルな世界を垣間見させたお陰で、私達は水木しげるの妖怪に出会うことができる。
地獄が恐ろしい、と感じるのも四歳だからかもしれない。

もちろん地獄だけでは片手落ちであろう。
次は極楽の絵本を漁太郎は読み聞かせ始めた。
安魚は極楽にはあまり響かない様だった。
実際、
死んだらここに行けますよー
なんて云われてもピンと来ないもんな。
しかし、地獄だけは、時代を越えて幼児を恐怖させるらしい。

安魚の願い

f:id:mauymiuo:20180704073944j:plain夜散歩とて、7時前に安魚と外へ出る。満月手前の、暖色の月を見た。
その翌日がストロベリー満月だったらしいが見逃した。そのまた翌日は安魚にせがまれ、夜散歩に出かけた。
月の出るのは少しずつ遅れるので、8時半頃はバス通りに出るまで見えなかったが、月の顔を見たらほっとした。

ああ、美魚の願いは全て叶えられた。

そんないいようのない充足感に包まれていた時である。
安魚がおもむろに月に向かってかしわ手を打ち、

「おかんが…」
「明日死にますように!」

凍りついた…。なぜ?
面白くないので

「お月さまに言ったら本当になるからね。おかんが死んでもいいのね?明日おかんは死ぬんだよ」

と、安魚に念を押した。
安魚の顔がサーっと引きしまって、へのじくちに変わると、

「今のは嘘でした!おかんが生きられますように!」

と、泣きながら月に向かって叫びだしたことである。
やっと溜飲を下ろす親。
何やってんだろね。
それからしばらくの間安魚が
「おかん死なないよね?お月さまなんて言ってる?」
とことあるごとに聞いてきてうるさかった。
しかし、何で言うに事欠いて、明日死にますように、なんだろうか。
もしかして死ぬのかな、と不安になってしまうが、まだ生存していることである。


安魚が、こども園で笹をもらってきたので、二人で短冊を作って吊るす。
安魚の願いは、

警察になること(悪者を捕まえる)

おかんがせんじゅうせんじゅうせんじゅう年生きること

であった。
因みに美魚は物質世界の充足を願った。
叶うといいな。

楽しいPTA

f:id:mauymiuo:20180614102554j:plainPTAとは何だろう。こども園にもやはりPTAは存在し、父兄は何らかの役割を担う必要がある。美魚は秋のお祭りの実行委員会に参加することになった。
単なるその他大勢である。
漁太郎はPTAは任意なんだから、参加する必要はないという。
でも、ポスター描いたりするのは楽しいですね。
それに、参加しません宣言なんて、わしゃできんわい。
他の私立幼稚園から移ってきた方が仰有るには、こども園は全然役員会が少ないとのこと。父兄は皆子供が三人居ようが、妊婦だろうが、仕事していようが、介護をしていようが
「みなさん同じです!」
の一言で片付けられて、役員を二つは引き受けさせられると仰有っていた。
よかったですねー、転園されて。
美魚は閑人代表なので、工作くらいは張り切るつもりである。

目に見えるものは現実ではないのかも

f:id:mauymiuo:20180528123900j:plain美魚は昔、シナリオの学校に通ったことがある。映画監督の運営している映像塾という所の、シナリオ科である。
其処で学ばせていただいたことは、
「あんたは思い込みが激しい」
という客観的事実であった。
それは、自分の見ている、感じている世界と、現実の世界が大きく異なるということだと理解している。
そんな昔のことをなぜ思い出したかというと、喘息と診断された安魚をつれて、再度医院を訪れた時に、医師が劇的に若返っていて吃驚したせいである。
初めて診察していただいた時に、美魚は医師を昭和末期の昭和天皇の様に感じた。
つまり、かなりのご老体だと思っていた。
なので、再診時に
(あれっ、息子さんかしら?)
と勝手に考えた。その医師はどう見ても六十代か、七十代前半。ヨボヨボではなかった。
だが、やっぱり同一人物らしい。
混乱しつつ、診察していただいた。
「あー、良くなりましたね」
「喘息ですか?」
「今日出す薬を飲んだら完全に治ります」
そうか、治るのか。
咳はまだたまに出るけど、大丈夫なのか。前回は六歳までかかるようなことを仰有っていたが、風邪が治ればいいんだな…。
診察を終えて待ち合い室で安魚と処方薬を待つ。昭和で止まってるって程でもないことに気付く。平成にはちゃんと突入しているではないか。
私は何を見ていたんだろう。
思い込みと連想ゲームで日々をうかうか過ごしている。
美魚の見ている世界は本当に現実なのかしら。